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家賃は? 間取は? 家具は? 住み心地は? 中国で働く日本人の住宅事情
最近、アウトソーシングサービスを行う日本の企業が、中国にコールセンターを開設するケースが増えています。そのコールセンターには、日本人もオペレーターとして働いているそうです。彼らは日本で採用され、現地へ赴き、現地のマンションを借りて暮しているとのこと。そのマンションはほとんどの場合、家具つき賃貸ということなので、日本のマンスリーマンションとの違いに大変興味を感じます。そこで、実際に中国の大連にコールセンターを開設し、運営している株式会社マスターピースにお話をうかがってきました。 大連のコールセンターってどんなとこ?
まず、(株)マスターピースの大連のコールセンターについて、簡単にご紹介しておきましょう。設立は2002年。現在180名のオペレーターで運営しており、その約半分が日本人だそうです。業務のほとんどは日本企業からの委託業務。日本からかかってくる電話に対応しますので、その応答は日本語が中心になります。従って、オペレーターは日本人がベストなわけです。 しかし、日本人を日本の給与水準で採用したのでは、安価な労働力が魅力の中国にセンターを開設する意味がありません。かといって、現地の中国人向けに日本語研修を行うのも、相当な手間と時間が必要になります。そこで、現地採用と同じ給与水準で日本人を募集、採用しているというわけです。実際の給与は、月収3200元からスタートし、査定によって上がっていくシステムということですが、3200元というと、日本円で約4万4000円!
日本では到底暮していけない金額です。でも、中国人の都市部の平均月収が1000元(約1万4000円)弱だそうですから、中国では十分暮らしていけるのだそうです。 大連での部屋探しは“交渉”が基本!
大連に赴任した日本人オペレーターは、まず住まいを探すことになります。物件探しはネットが中心のようです。大連には単身者用の間取りが少ないため、彼らが借りる平均的な物件は、2K〜2DKの間取で、賃料は月額1000元(1万4000円)程度。一般的な日本企業の駐在員世帯が借りるマンションも、80〜100平米で賃料が1200元〜1500元(2万円前後)だそうですから、東京の家賃相場と比べると1/10〜1/7ほどでしょうか。 日本人オペレーターの平均滞在期間は1年くらいなので、借りる物件は家具付きが中心になります。大連には、外国人需要を当て込んで、初めから家具や家電の付いている物件も多いようですが、付いていない場合でも、交渉次第で入れてもらえるようです。例えば、「賃料を100元多く払うから、冷蔵庫と洗濯機を入れてほしい」のように。ただしその場合は、直接オーナーと交渉しなければなりません。
中国の賃貸物件では、日本のように契約に不動産会社が関与することが少なく、交渉ごとはオーナーと直接行う習慣なのだそうです。しかしその分、交渉できる内容は多く、家具や家電のほかにも、浴槽を入れてほしい(大連ではシャワーのみの物件が多い)とか、家賃をもう少し下げてほしいとか、家賃の支払いを分割にしてほしい(原則は1年分前払い!)など、自分の希望はまずぶつけてみることが大事なようです。それでも、中国語をマスターしていない人にとって、そんな交渉はとても無理。(株)マスターピースでは、現地の中国人スタッフが代わりに交渉してくれるのだそうです。
続いて大連の賃貸住宅の住み心地や、日本人オペレーターの現地での生活などについて聞いてみました。まずは住宅に関してです。 次に現地での生活についてです。大連は、中国の中でも特に近代化が進んだ大都市のひとつです。ほとんどのオペレーターは、職場がある街の中心から、徒歩圏もしくは電車で30分以内のところに住んでおり、住環境は良好です。また、食糧事情も非常に良く、食費も安いそうです。
例えば右の写真のお弁当、いくらだと思います? たったの5元(約70円)だそうです! そんなに安いから、自炊をしなくても十分やっていけるとのこと。実際、オペレーター仲間で夜、中華料理店へ飲みに行っても、1人300円程度で済むそうです。
日本人オペレーターが通う語学学校の授業風景。マンツーマンで教わるので上達も早そうですね。 仕事以外での日本人オペレーターの生活は、提携の語学学校に通って中国語を習っている時間が多いそうです。いくら賃料や食費が安いとはいえ、現地水準の給与に自ら応募して働く彼らは、目的意識の高い人が多いとのこと。「中国語をマスターしたい」、「中国の日本企業で正社員として働きたい」、「中国で事業を起こしたい」など、各自ビジョンを持っており、それを実現するステップとして、このコールセンターで就業経験を積んでいるのだそうです。そんな向上心のある人たちにはぜひ頑張ってもらいたいですね。 取材を終えて 今回の取材では、中国の賃貸住宅や、そこに暮らす日本人の生活について、非常に興味深い話を聞くことができました。中国の賃貸住宅は家具付き物件が多いとはいえ、1年契約が原則なので、マンスリーとはちょっと違います。ただ最近は、外国人の短期滞在需要に応えるため、マンスリー契約に応じる物件も登場しているそうです。どちらにしても、現状では、個々の物件オーナーが運営においても当事者であるという、システム的に未成熟な印象を受けます。所有と運営が分離した、日本のマンスリーマンションのシステムが受け入れられる日も近いかもしれませんね。 最後に、忙しい中、今回の取材に快く応じていただいた、株式会社マスターピースの福島氏、長谷川氏に感謝いたします。
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Aboutより転載
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